ウソ? 本当?
漢方で40年苦しんだアトピー性皮膚炎が良くなった


私は結婚し、子どもが生まれました。

子どもにアトピー性皮膚炎の体質が遺伝しないかと、本当に心配でした。
生後3か月の時、子どものほっぺたにヨダレかぶれの症状が起こり、私は「始まった」と思いました。 私と同じように湿疹が広がっていくことを危惧しました。小児科で処方された軟膏は全く効きませんでした。

私は皮膚科の研修を受けていた時、漢方薬の皮膚症状に対する効果をよく勉強しました。 赤ちゃんの肌荒れには五苓散だとわかっていたので自分の子どもで五苓散の即効性を実感はました。 哺乳瓶の乳首に漢方薬のエキス剤を少々まぶして、 ミルクと一緒に飲ませました。すると、3日ほどでヨダレかぶれがなくなって、きれいになりました。妻は、その効果にびっくりし、それ以後、 子どもが大きくなるまで漢方薬をきちんと飲ませてくれました。

幸い、2人の子どもには、アトピー性皮膚炎の症状は全くありません。その他のアレルギーの症状もほとんどありません。 漢方医学が私の家族を守ってくれた。。。、そう実感しています。

40歳を過ぎたころ、自分自身のアトピー性皮膚炎は全く良くなる気配を見せていませんでした。 内科の外来診療を1日行うと、そのストレスから夕方に突然、かゆみの発作が顔面に起こってくるようになりました。 1時間ほど、自分の部屋から出られないほどのかゆみでした。

「まだ仕事が残っているのに、病棟へ行けない」赤く腫れた顔を何とかタオルで冷やして、夜の病棟回診に行くと看護師から 『こんな時間まで何をしていたの?」という顔で見られました。

「医師を続けられるのか?」不安の中でちょっとした奇跡が起こりました。 勤務していた病院は院内処方だったのですが、そこに、私がこれまで使ったことのない漢方薬がありました。 荊芥連翹湯という漢方薬でした。これは、自分の体質に合うかもしれない、直感しました。

荊芥連翹湯の内服を開始して3か月ほどで、発作的に起こる顔面ののぼせやかゆみから解放されました。 それから、アトピー性皮膚炎の肌荒れがどんどん良くなっていきました。 念願だった、普通の肌に戻ることができました。今考えても、こんなことがあるのかと不思議な感じがします。

これまで漢方薬を大切な患者さんに処方して、年に数例ですが、「先生のおかげで人生が変わりました」と言われることがありました。 私も漢方薬のおかげで人生が変わりました。

医師になって本当に良かったと思えるのは、漢方医学に出会えたことです。 これからも自己研鑽を重ねて、 もっともっと、私を頼りにしてくれる、大切な患者さんを元気にしたいとそう願っております。